アスペル娘のママは50代

アスペルガーの娘と病気がちな50代ママの奮闘記

泣きながらも行けたよ…

 先日、アスペルガーの娘のデイサービスの日。いつもなら私も一緒に行くのですが、その日はたまたま、前日から私の体調があまりよくありませんでした。前日の夜、私が娘に、明日デイサービスに一緒に行けないかもしれないことを話すと、はじめは、「明日になって、行けそうになかったら休む?」なんて娘は言っていました。その時私が、「大丈夫。お休みしなくたって、きっともう一人で行けるよ。」と励ましたところ、「そうかな?でもバスを降りる時、手帳(障害者手帳)を見せて、降りますって言うのがちょっと緊張して恥ずかしい。」と娘は言っていました。バスを降りる時障害者手帳を見せると、運賃が半額になります。そこで私が、「大丈夫。バスを降りる時に手帳を見せて、これ持ってるんですけど、カード(ICカード)で降りますって言うだけだから。」と話したところ、娘がだんだん一人でデイサービスに行く気になってきました。

 

 翌日、デイサービスの当日。どうするのかなと朝から様子を見ていると、娘は一人でデイサービスに行くつもりのようでした。支度をさせ、いざ出発。デイサービスまでは、電車とバスを乗り継いで行くことになります。「大丈夫かな?何も起こらないといいんだけど。」と思っていると、娘から、「○○行きの電車が来たんだけど、乗らなくてよかったんだよね。」との電話。娘は何を思ったか、自分が乗るはずだった電車に乗らなかったというのです。私が乗らなくてはいけない電車だったことを言うと、困ってしまったのか、娘は電話口で泣き出してしまいました。私は、今日はここまでかと思い、娘に、「今日はもういいよ。帰っておいで。それとも、お母さんが迎えに行こうか?」と言うと、「いい、行く。」という返事が…

 

 私は急いで電車とバスの時刻を調べ娘が困らないようにメールしました。そして、電車の来る直前には、電話で今度来る電車に乗るように伝え、何とか電車氏乗ることができました。デイサービスには電話して事情を話し、少し遅れることを伝えておきました。娘は、電車を降りてバスに乗る前、「○○時○○分の○○行きがあるんだけど乗ってもいい?」と、さっき電話口で泣いていたのがウソのように、元気な声で、今度は乗る前に確認の電話をしてきました。私は、乗っていいことを伝えました。デイサービスに着くと、「着きました。」の電話があり、これでほっと一安心。

 

 帰りは、デイサービスの先生が電車の時刻を調べてくださり、バス停まで一緒に行ってくださったりしたので、何事もなく帰ってくることができました。帰ってきた娘は私やお父さんに、「ちょっと失敗しちゃったけど、一人で行ってこれたよ。」とちょっぴり自慢げに何度も話してくれました。私たちも娘の頑張りを、思いっきり褒めてあげました。

 

 今回は、ちょっと失敗もしたけれど、「失敗は成功の基」という言葉もあるように、失敗したっていいじゃない。同じ失敗を繰り返さないように気を付ければいいんだから…それに、今回の失敗は娘にとって、いい経験になったと思っています。