アスペル娘のママは50代

アスペルガーの娘と病気がちな50代ママの奮闘記

娘が少しずつ学校に行けるように…

 うちには中学3年になるアスペルガーの娘がいます。小学校のころから、時々パニックになって大声で叫んだりすることがありました。それが中学に入学したころから、パニックになると自分の教科書からノート、筆箱にかばん、最終的には椅子まで投げて暴れるようになってしまいました。

 

 病院に通い興奮を抑える薬をもらい、毎日飲むようになりました。しかし、今度は副作用に悩まされ、頭痛や吐き気、体のだるさなどで、娘はつらい日々を送ることになったのです。見ている私までつらくなるほどでした。

 

 そんな中、中2になってしばらくしたころ、突然娘が、「もう学校に行かない。」と言ったきり学校に行かなくなってしまいました。…というよりあの頃は、行けなくなってしまったのだと思います。毎日学校に行けない娘に当時の私は、「なぜ学校に行かないの?子どもは学校に行くのが当たり前でしょう。」とイライラして私自身も精神的に一杯一杯になってしまい、娘の顔を見るのもつらくなってしまいました。

 

 そのころ、娘がデイサービスに通い始めました。はじめは緊張していた娘もだんだんと慣れていき、先生と楽しく過ごせるようになっていきました。私も先生との面談を重ねていくうちに、「無理に学校に行くことがいいことではない。時には休ませてあげることも必要だ。」ということを知り、私自身の心も落ち着き、穏やかに娘に接することができるようになりました。

 

 あんなに学校に行くことを嫌がっていた娘ですが、今年8月の下旬にデイサービスで先生に、「学校どうする?」と聞かれた時、はじめて、「行ってもいいよ。」と言いました。そこで中学校の担任の先生とも相談して、9月の中旬から週1日私と一緒に学校に行って、30分程度担任の先生と話をして帰ってくる…というのを3日。10月になってからは、週1日私と一緒に学校に行って、30分程度担任の先生と話をした後、次の授業時間、手芸をしたり本を読んだりして先生を待っていて帰ってくる…というのを4日続けています。

 

 11月からはステップアップして、週2日になる予定です。そのうちの1日は今まで通り私と一緒。もう1日は、私は玄関まで送っていって帰ってくる。一人の日は、はじめのうちは10分先生と話をして、次の授業時間は、今まで通り作業をして先生を待っていて帰ってくる。作業は、二日とも違うものをする。…ということになりました。

 

 中3なので、中学を卒業した後の進路もそろそろ決めなくてはなりませんが、通信制の高校に行けたらと思っています。娘もそのつもりでいるようです。

 

 こうして、娘が前向きに動けるようになったのも、多くの娘を励まし、見守り、支えてくださった方のおかげだと思います。これからも娘が元気で自立できる人になってくれたらと願っています。